株式会社バイオジップコードの設立の経緯について
株式会社バイオジップコードの元なる事業の設立は、2015年頃から始まりました。これは、株式会社StudioMakyu(代表取締役である小島史久氏率いる)が、滋賀医科大学の生化学・分子生物学講座(元小島秀人教授、現特別教授)との共同研究の一環として、バイオイノベーションセンターに研究室を設置したことに由来します。
StudioMakyuでは、当初からIn VivoやIn Vitroの従来のWET系研究だけでなく、In Silico研究開発の支援も行っておりました。これには、BLASTなどのバイオインフォマティクスツールの利用、独自ソフトウェアの開発、GPGPUを使用した大規模計算処理などが含まれています。
2022年1月に、StudioMakyuとの共同研究を引き継ぐ形で株式会社バイオジップコードが設立されました。その後、2022年4月に滋賀医科大学内に「再生医療開拓講座」の共同研究室が設置され、糖尿病を含む難治性疾患の完治を目指す新規治癒法の開発や、細胞標的化ペプチド(バイオジップコード)を用いた新規治療法の確立に取り組むこととなりました。
この取り組みには、マーチャントバンカーズ株式会社が1億円の出資と100億円程度の資金調達の協力を約束しました。しかしながら、研究室側の論文の査読が予定通りにでないとの理由で、共同研究費の支払いに半年以上の遅延と拒否が発生しました。また、特許申請の特許事務所へにも未払いが続き、更には共同研究契約の破棄を予告されました。これを受けて、小島史久氏がマーチャントバンカーズ株式会社の支出した総額4,000万円及び特許申請の費用と引き換えを条件として全株式を買い取り、共同研究講座の継続を図りました。また、現在1.5億円以上を研究費及び研究関連費に支出を行っております。
2023年6月には、「Complete remission of diabetes with a transient HDAC inhibitor and insulin in streptozotocin mice(マウスでの糖尿病の完全な寛解)」に関する研究がCommunications Biologyに掲載され、株式会社バイオジップコードによる共同研究費の増額と研究の加速が進められています。現在は、2024年度以降も研究を継続する手続きを行い、製薬企業などとの業務提携や共同事業についても検討しています。
マーチャントバンカーズ株式会社側のリリースに関してはこちらのURLをご参照ください
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230227518853/